写真日記
先日プラハに来て初めてのグループ展に参加させて頂きました。
メンバーは僕が通っていた学校、DAMU(日本語にすると、チェコ国立芸術アカデミーの略)にの卒業生の友人達2人とそこで人形制作を教えてくれていた先生1人の4人展です。僕ともう一人は日本人で別の友人は韓国人。先生はチェコ人で、意外とインターナショナルな展覧会になりました。
テーマは『人形のストーリー』ということなのですごく自由に作品を作らせてもらいました。ギャラリーはプラハのお城に行く途中にあるSt.ミクラーシュ教会の斜向いにあるきれいなギャラリーで、うちの学校が数年前にオープンした結構新しいギャラリーです。チェコの古い建築なので天井がすごく高くて、空間がとても気持ちのよい場所です。プラハにちょうど旅行なんかで来ている方なんかには是非立ち寄って頂きたいです。展覧会のオープニングには僕らの恩師、沢則行さんが短いパフォーマンスをしてくれたり、僕らの大学の顧問教授ペトルマターセク氏が挨拶をしてくれたりしました。色々な方々の助けで、テレビやラジオでの取材等も入りとっても多くの方々にこの展覧会を知らせる事が出来たのはうれしい限りでした。
オープニングの次の日には妻と息子を連れて展覧会を見に行きました。
息子もパペットが好きなので満足していました。
その後一緒にレストランで昼食を食べて今度は違う展覧会へとはしごして1日久しぶりに家族で楽しく過ごせました。
今年は11月にまた別のメンバーでプラハの別のギャラリーで展覧会をするので、またその時はここで紹介させて頂きますね。
それでは、これからどうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは!SHOP aromamoraスタッフです。
これまでお届けしました、SHOP Czech準備中の記事、いかがでしたでしょうか。
パペットがコミュニケーション手段として発展したチェコの歴史、
とても興味深いですが、それに加えても、
木彫りの温もりのやさしさを感じることができます。
さて、いよいよSHOP Czechでご紹介する作品を紹介させていただければと思います。
こちらも大橋マキ本人の文章にてお届けいたします。
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クリスマス飾りの一つである「BETLEM(ベツレム)」は、イエスキリスト誕生時の様子を
描いたもの。小さな箱に収納できる木彫りの「ベツレム」を作成し、
チェコでも人気の佐久間奏多さんに、
桃の節句を前に、特別にお雛さまを作っていただきました。
お雛さまは、古くは女の子のお人形遊びに利用できる
手軽なものだったそうです。それがいつしか豪奢な現在のかたちに
なっていったそうです。
昨今の住宅事情に合わせ、限られたスペースにも、
モダンなインテリアにも馴染むお雛さまがあったらいいな、
子どもたちが遊ぶうちに味わいの深まる、お雛さまがあったらいいな。
佐久間奏多さんのお雛さまは、そんな想いから生まれました。
ちょっと書棚に、ローチェストに、ダイニングテーブルに・・・
気軽に飾ることができます。
木彫りの風合いが、和の空間にはもちろん、モダンな空間にも
不思議に馴染み、ほっくりと温かな印象です。佐久間奏多さんならではの、
柔和な表情は、眺めているだけでも優しい気持ちになります。
子どもたちの手指にもきっと優しく柔らかいお雛さまです。
細やかな作業を要する作品のため、立ち雛1点、段飾りひな1点の
2点だけになります。
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こちらにてサイズなど細かい情報を掲載しています。
お問い合わせもお気軽にどうぞ!
もうすぐやってくる桃の節句にいかがでしょうか。
みなさまのお越しをお待ちしております。
SHOP aromamora スタッフ
チェコでのパペット取材のきっかけとなった
パペットセラピーについて、少しご紹介したいと思います。
パペットセラピーとは、パペットを仲立ちにすることで、
自閉症や引きこもり、心に傷をもった子どもたちの心を開き、
彼らが自分自身を表現して、コミュニケーションをしていけるようサポートする療法です。
日本をはじめ、全世界でパペットセラピーが役立てられています。
佐久間奏多さん、Evaさん夫妻も、パペットセラピーの活動を
サポートしています。これまでに、両親がいない1歳~4歳くらいの
50人の子どもたちに50体の人形を作ってきました。
一人ひとりの性格や動きの特徴、好みにあわせて、一体一体、色や素材を決めて
人形を作ります。大半はフェルトによるハンドパペットだそうですが、
車が大好きな男の子には、たくさん乗客が乗っている木彫りの車を作ったことも。
乗客はおとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、おねえちゃん・・・
と言ったように彼の中で、意味づけているようです。
子どもたちは成長の過程で、困難に直面したときや、ストレスが生じたとき、さらには
将来的に、施設を出て里親のもとへ行くときなども、人形を支えにして
生きていくそうです。
そんなパペットセラピーですが、
翻って、私たちの日常へのヒントも詰まっています。
例えば、育児を通じて。
子どもが好き嫌いをして頑として食べたがらないようなとき、
つい叱ってしまう場面でも、たまたま近くにあった指人形に代弁させてみたら、
子どもが機嫌よく食べてくれた・・・そんな経験がありませんか?
子どもたちの心を開くだけでなく、
大人にとってもコミュニケーションの気づきに繋がります。
実際、職場での悩みを抱える人や思考パターンを変えられない
社会人のためにパペットセラピーを取り入れた企業研修などもあります。
古くはヨーロッパの芝居小屋で
パペットが観客の自我の投影に使われた歴史が、今も息づいているのです。
もし、大人のためのパペットに触れたい方は、
日本で唯一のパペット専門店「Puppet House」を覗いてみては?
沢則行さんや佐久間奏多さんをはじめ、
世界の著名なパペット作家の作品が集まっています。
言葉を介さない身体表現を取材するなかで、
コミュニケーション手段としてのパペットに出合い、
パリや仏郊外シャルルヴィルメジェール、プラハなどのパペッティアに
インタビューしてまわったことがあります。通常の芝居と違って、
人ではなく、パペットが演じる意味とは何なのか?
役者の自我に遮られることなく、観客が自身を投影して
芝居に感情移入することができる・・・
そこには、時代を超えた表現やコミュニケーションの普遍が見えて来ます。
パペットの聖地チェコでは、パペットがコミュニケーション手段として
利用されてきました。かつて圧政下でチェコ語の使用を禁じられていたチェコの
人々は、農村の地下組織で行なわれたパペット芝居を通じて、
シニカルな思想運動を巧みに行ない、チェコ語を守り抜いてきたのです。
パペットは彼らの言語であり、アイデンティティの礎とも言える訳ですが
そんな背景からか、EU仲間入りした現在のチェコでも
ハリウッド映画が人気の一方、同様にパペット小屋にも様々な年齢の人々が
足を運んでいます。
チェコで活躍する人形劇家、沢則行さんの人形芝居が
オストラバの屋根裏小屋で行なわれたとき、
私も地元のティーンエイジャーやお年寄り、子どもたちと一緒に膝を抱え観劇しました。
小屋には映画館ではけして味わえない高揚感が満ち、
お客とパペティアが一体となって作る芝居がありました。
チェコ在住の人形劇家、沢則行さんの活動や
パペットセラピーの取材をしていた際、
プラハを訪ね、佐久間奏多さんの奥さんであるEvaさんに
チェコ語~英語の通訳をお願いしたのがきっかけで
お会いしました。

写真:作業中の佐久間さん
Evaさんとは人種の違いや初めて会ったことが
信じられないくらい、心が通じ合うものを感じて、
取材を越えたおつきあいが始まりました。
その後、当時はプラハの芸術大学に在籍していた奏多さんとも
家族ぐるみのおつきあいを続けてきました。
取材で訪れた当時のチェコは、
資本主義の大波が打ち寄せる予感と社会主義の爪あとが
入り交じった、あの時にしか味わえない空気があったように感じます。
町中に携帯電話ショップがいくつも現れ、
商機を窺って生き馬の目を抜く輩が暗躍する一方で、
路地を曲がれば、窓に鉄格子がはりめぐらされた廃墟が
息をひそめるように佇んでいました。
そんな不穏な空気のプラハにおいても、
佐久間奏多さんたち一家は(いま、彼らは一男一女のお父さんとお母さんです)
彼らにしか纏うことのできない
穏やかな時間のなかで、丁寧で美しい暮らしを紡いでいます。
その様子があまりにも素敵で、いつか少しでも多くの人たちに
彼らの生き方について伝えたいと思ってきました。
写真:佐久間さんの作業道具